鰹節削り器 水野清介作
鰹節削り器 清介柿渋
越後与板の伝統工芸士「水野清介」氏の作品です。
【伝統工芸士が鍛えた鉋刃】
新潟与板の打刃物伝統工芸士、水野清介氏が丹精込めて仕上げました。
清介柿渋の鉋刃は、やわらかい地金に硬い鋼(はがね)を鍛接して作ります。
地金とは、刃先に使う硬い鋼(青紙1号)を受けるための少し柔らかめの鋼材です。
地金は硬い鋼を支えるため、ある程度やわらかくなければいけません。
水野さんは、鉄橋の鉄材をリサイクルして使っています。
その地金の持ち味が、しわのような模様となって風合いを出しているのです。
昔の鉄橋(明治5年以前の鉄橋)は、地金生地に最適な鉄材なのです。
そして鋼は、最高に硬い高級安来鋼(やすきはがね)の白紙1号を鍛接します。
※安来鋼について
【鉋台】
カンナ台は、越後の台打ち職人西村祐一氏が作成しました。
単にカンナ台とあなどってはいけません。
大工カンナとしてもすぐに使用できる技術でつくられています。
鉋台は、3年乾燥させた硬い白樫をつかいます。
水野さんの作った鉋刃にあわせ、ひとつひとつノミで削って調整しはめ込んでいきます。
鉋刃手前の表木を数ミクロン削り、鰹節が鉋台に密着しにくいよう
摩擦を少なくして、削りやすくしてあります。
台の後ろには、西村さんが責任を持って桜の刻印を押して仕上げます。
【柿渋塗り桐材の外箱】
外箱は、桐材にエコ塗料の柿渋を塗って仕上げてあります。
高級箪笥にも使われる桐は、湿度の多い梅雨時は木の細胞が膨張して中に湿気が入るのを防ぎ、冬に乾燥しているときは木も乾燥して箱の中を良好な湿度に保ちます。
鰹節の場合特に湿気を嫌いますので、このような理由から桐を使っております。
・柿渋について
柿渋は、時間がたつにつれ色が濃くなっていき味わい深いものとなります。
手入れはクルミ油を塗ると、独特の光沢が出てきます。胡桃のみを砕き布に包んで外側に染み出た胡桃油で磨いてください。
その高い防腐性・耐水性および強度を増す接着剤として魚網や船底に塗られたり、団扇や和傘などの染色にも使われてきました。
高血圧などの薬として飲まれていたくらいなので、万が一口に入れても健康への問題はありません。
また、柿渋には独特な醗酵臭があります。昔を思い出して懐かしいという人もいますが、気になる人は気になるようです。
天然の素材が出す匂いなのでからだへの影響はありません。
2ヶ月位すれば、だいぶ匂いは消えていきます。
においに敏感な方は、柿渋塗りでない鰹節削り器をお買い求めいただければと存じます。
【完全すぐ使い】
通常の、研ぎ屋さんが研いだ出来立ての状態を”すぐ使い”といいます。(一般に市販されている鉋)
完全すぐ使いとは鉋業界の用語で、刃の裏押しをし本研ぎをした状態のことを、完全にすぐに使えると云う意味から”完全すぐ使い”と言います。
商品寸法:高さ170×巾127×325mm
鉋台寸法:厚36×巾88×長さ303mm
鉋刃寸法:寸8(約70mm)
木箱:桐材
鉋台:白樫
鉋の状態:二代目三郎による完全直ぐ使い
鉋刃:生地(昔の鉄橋解体した鉄)/白紙1号 与板の鉋鍛治水野清介作
※本品は、中尾彬さんが出演している朝のテレビ番組「知っとこ!」で紹介された鰹節削り器です。