はじめてのお客様へ
昆布は、産地によって利尻昆布・日高昆布・羅臼昆布などに分けられます。 各産地とも質の違いによって1等検から5等検位まで。 また、同じ産地でも少しの場所の違いで上浜や並浜など品質や値段に差が出ます。 羅臼(ラウス)昆布:だし用やおぼろ昆布などの加工用に用いられます。 濃厚な濃いだしがでます。 高級品ですが、当店では切り揃える時に出たB級品を激安にて販売しています。 利尻(リシリ)昆布:料亭用などのだし昆布として人気があります。 コクのある澄んだだしが出ます。とろろ昆布、佃煮にも用いられます。 利尻昆布は、島かたといって利尻島・礼文島のものが品質が良くなります。 旭川・稚内など道内のものは比較的安いです。 日高(ヒダカ)昆布:三石(ミツイシ)昆布と呼ばれたりもします。 家庭用のだし、昆布巻きなどに使われます。 棹前布(さおまえこんぶ)、早煮昆布 : 釧路から根室にかけての道東地区で取れる昆布です。 柔らかいので、昆布巻、佃煮、おでんに用いられます。 当店の早煮昆布は、その中でも良質なものを厳選して仕入れています。 価格の安い早煮昆布は、一度蒸してやわらかくしたものもあり、 これは蒸した時にうまみがそこなわれてしまいます。 ■最近よくあるご質問 Q:どのくらいの期間保存できますか? A:味付け加工していない昆布の場合乾燥していれば4〜5年は保存が効きます。 また、2年くらいたってからのほうが熟成されおいしくなるのです。 古いコンブでも乾燥していれば十分使えます。 もちろん、味付け加工していないものの場合ですが。 Q:昆布の保存は、どうしたらよいですか? A:冷暗所、特に乾燥したところで保存してください。 梅雨時などに湿って柔らかくなってしまったら、天日干ししてください。 その時、表面に白い粉が出る場合がありますが、それはマンニットといって混布のうまみ成分です。 気になるときは、洗わないで乾燥した手ぬぐいで軽く拭くくらいにしてください。 もちろん、青カビのように見ただけでカビとわかる場合や 昆布の香りがしなくなっているものは使うのをやめましょう。
良く沖縄の人は、昆布を食べるから長寿だといわれます。 確かに、昆布の取れない沖縄県が消費量ではトップに名乗りを挙げます。 とくに、昆布のヨードの中に有効成分が含まれているようです。 ヨードは、甲状腺ホルモンを作る時の材料となり甲状腺ホルモンは コレステロール値を下げたり新陳代謝を促し老化防止に一役かっています。 また、昆布に含まれるカリウムはナトリウムの排泄を促し アルギン酸が肥満や便秘を防ぎます。 ●昆布のヌルヌルの中にに含まれる食物繊維は水溶性食物繊維で、 これにはガン予防の薬にも使われるアルギン酸やフコダインが含まれています。 アルギン酸やフコイダンは、便秘予防、血糖値の急上昇を防ぐ、 コレステロールを減らしたりガン予防、動脈硬化の予防、胆石の予防、 血圧降下作用などなど・・・に効果をもたらします。
昆布を使ってだしをとる方法にもいろいろあります。 また、黒いものがよいといわれますが 産地や種類によって色が違うので一概には言えません。 だしをとる時は、昆布に切れめを入れると良いでしょう。 鍋に冷水を入れ、昆布を入れて弱火にかけます。 火をだんだん強くしていき煮立つ寸前に食塩を少し入れ火から下ろします。 そのまま冷まし2〜3分したら昆布を引き上げます。 鰹節を入れる時は、昆布を引き上げた後もそのまま火にかけ 沸騰した中に入れすぐに火から下ろします。 上質の鰹節を使う時は、沸騰して火を止めたあとに入れると風味が引き立ちます。
おぼろ昆布:昆布を幅広ごく薄に削ったもの。 昆布の中心を削った太白おぼろは美味。 とろろ昆布:昆布をキャベツの千切りを作るように、糸状に削ったもの。 お吸い物やおにぎりの具に使われます。 きざみ昆布:糸状に削った早煮昆布です。野菜などと一緒に、煮物に使われます。 がごめ昆布:道南産のとろみが多く出る昆布を刻んだものです。 するめ・にんじんなどを千切りにして、たれに漬けこみ、松前漬けを作ります。 塩昆布:調味料や塩で味付けした昆布で、お茶漬け・お結びの具・漬物の隠し味などに使われます。
昆布の場合、1〜2年たったものの方が旨みが馴染んでおいしくなります。 お店によっては、2年くらい寝かして販売している所もあります。 当店も本当は3年くらいあとの賞味期限を打ちたいのですが、 毎年新しいものを仕入れるため一般的な目安として1年をめどにつけております。 もし棚の奥に昆布があっても、古くなったからといって捨てずに使ってください。 本当に使えなくなった昆布は、アオカビが生え赤茶けた色になってきます。 表面の白い粉はマンニットといって昆布の旨み成分です。 湿度が多く少しふやけた昆布は、日光に当てれば大丈夫です。