鰹節削り器 水野清介作
鰹節削り器 清介宝船
越後与板の伝統工芸士「水野清介」氏の作品です。
【伝統工芸士が鍛えた鉋刃】
新潟与板の打刃物伝統工芸士、水野清介氏が丹精込めて仕上げました。
清介柿渋の鉋刃は、やわらかい地金に硬い鋼(はがね)を鍛接して作ります。
地金とは、刃先に使う硬い鋼を受けるための少し柔らかめの鋼材です。
地金は硬い鋼を支えるため、ある程度やわらかくなければいけません。
それを考慮して水野さんは、極軟鉄使っています。
水野清介氏の鉋刃つくりはこちら
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【鉋台】
カンナ台は、越後の台打ち職人西村祐一氏が作成しました。
単にカンナ台とあなどってはいけません。
大工カンナとしてもすぐに使用できる技術でつくられています。
鉋台は、3年乾燥させた硬い白樫をつかいます。
水野さんの作った鉋刃にあわせ、ひとつひとつノミで削って調整しはめ込んでいきます。
鉋刃手前の表木を数ミクロン削り、鰹節が鉋台に密着しにくいよう
摩擦を少なくして、削りやすくしてあります。
台の後ろには、西村さんが責任を持って桜の刻印を押して仕上げます。
【柿渋塗り桐材の外箱】
外箱は、桐材にエコ塗料の柿渋を塗って仕上げてあります。
高級箪笥にも使われる桐は、湿度の多い梅雨時は木の細胞が膨張して中に湿気が入るのを防ぎ、冬に乾燥しているときは木も乾燥して箱の中を良好な湿度に保ちます。
鰹節の場合特に湿気を嫌いますので、このような理由から桐を使っております。
・柿渋について
柿渋成分のカキタンニンは、防腐効果や耐水性があるため
建築資材の塗装や和傘などの染色にも使われてきました。
最近では、ノロウイルスへの抗菌作用や
消臭作用があるとして、抗菌スプレーや加齢臭防止石鹸などにも使われています。
また、火傷や解毒にも効く薬として飲まれていたくらいなので、万が一口に入れても健康への問題はありません。
柿渋は、時間がたつにつれ色が濃くなっていき味わい深いものとなります。
手入れはクルミ油を塗ると、独特の光沢が出てきます。胡桃のみを砕き布に包んで外側に染み出た胡桃油で磨いてください。
天然の柿渋には独特な醗酵臭がありますが、2ヶ月位すればだいぶ消えていきます。
においに敏感な方は、柿渋塗りでない鰹節削り器をお買い求めいただければと存じます。
【完全すぐ使い】
通常の、研ぎ屋さんが研いだ出来立ての状態を”すぐ使い”といいます。(一般に市販されている鉋)
完全すぐ使いとは鉋業界の用語で、刃の裏押しをし本研ぎをした状態のことを、完全にすぐに使えると云う意味から”完全すぐ使い”と言います。
また、鰹節削り器の刃には刃を保護するため薄く油が塗ってあります。
はじめてお使いになるときは、軽く拭ってからご使用ください。
商品寸法:高さ170×巾127×305mm
鉋台寸法:厚36×巾88×長さ303mm
鉋刃寸法:70mm
木箱:桐材(柿渋仕上げ)
鉋台:白樫(国産3年乾燥)
鉋の状態:越後三郎二代目作による完全直ぐ使い
鉋刃:地金は生地
刃先は安来鋼青紙1号鍛接鍛錬刃
越後与板打刃物伝統工芸士 水野清介作
※この商品は、送料無料です。
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