まずは、炉で地金を熱します。
硬い鋼(はがね)を受け止めるため
地金には軟鉄など不純物が多く含まれた柔らかい鉄が向いています。 |
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熱された軟鉄の上に、硬い鋼(はがね)を載せます。 |
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炉に入れて熱しながら、エアハンマーで叩いて接着させます。
これを鍛接(たんせつ)と言います。
日本刀を鍛えるのと同じです。 |
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手施業で丁寧に叩きながら、不純物を取り除いていきます。
不純物は、火花となって飛んでいきます。 |
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地金の上に載せた鋼(はがね)安来鋼(やすきはがね)の青紙です。
硬い中にも粘りがあって、鰹節削り器にとても適した鋼材です。 |
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地金は、古い鉄橋の鉄材。
日本に鉄道が敷かれた初期にイギリスから入ってきた鉄材です。
重い車両を受け止めるため、鉄以外の金属もほどよく混じった柔らかい鉄です。
硬い鋼を受けとめるのにとても適しています。
今ではまず手に入ることのない貴重な鋼材です。 |
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鍛接が終わった鉋刃の原型です。
真ん中の境目より右側が地金、左側が刃先になります。
貴重な鉄橋の解体材の味を出すため、リベットの穴を残してみました。 |
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このようにして、水野氏が1枚1枚仕上げたカンナ刃を仕込んだ
松作商店の鰹節削り器はこちらです。
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